スカイビュートレイル70競技規定(2019)

 

 こちらのページは2019年、第6回大会の案内です 

 

 

スカイビュートレイル70(ハピネスみなかみカップ)競技規定

◆前文

 スカイビュートレイル70(ハピネスみなかみカップ)は9月の標高2,000m以上の地点を含む山岳地帯を中心に、約75kmを走破する大会です。選手には、強風、降雨、落雷を含む天候悪化、体調不良、道迷い、転倒、滑落、落石、野生動物(熊、蜂、蛇など)による、様々な傷病や遭難のリスクについて対応できる技術、装備、体力、自己管理能力を備えていることが求められます。また、その対応結果については選手自身が責任を負います。

 コースは大会で占有しているものではなく、一般の方々も使用していることを十分に理解し、その通行を妨げてはいけません(一般利用者が優先)。

◆競技参加条件

1.上州武尊山スカイビュートレイル参加誓約書と健康状態に関する自己申告書の内容を十分理解し、参加者が自筆で署名・捺印して提出すること。

2.大会要項・競技規定・注意事項を理解し、遵守すること。

◆競技方法

1.一斉スタートで、定められたコースの個人タイムレース方式です。コースは同日開催される【スカイビュートレイル140】と【スカイビュートレイル30】と共有します。

2.フィニッシュ地点の最終制限時間はスタートから24時間以内です。また、コース上の関門については、定められた関門制限時間内に出発する必要があります。

3.関門制限時間及び最終制限時間を超えた選手はレースを中止し、スタッフの指示に従って下さい。

4.定められた全必携品は、スタートからフィニッシュまでのレース中は常に各自で携帯して下さい。

5.レースに登録していない者、登録された伴走者以外との併走は認められません。

◆自然保護について

 1.トレイルから外れることを禁止します。

2.コース上および全区域で動植物、菌類、岩石などを採取、損傷することを禁止します。

3.コースの角をショートカットすることは、植生にダメージを与えるので禁止します。

4.ゴミは捨てない、落とさないようご注意下さい。

5.トイレは各エイドステーションか大会が設置するトイレを使用。止むを得ないときは携帯トイレを使用し、紙を使った場合は必ず持ち帰って下さい。

◆エイドステーション等と私的サポートについて

1.エイドステーションには、救護所・AED・トイレを設置。食料・飲料が用意されています。ウォーターステーションは飲料が用意されています。

2.許可された場所以外での私的なサポートを行うことはできません。また、許可された場所であっても、スペースの都合上、選手の家族や友人による私的なサポートを制限する事があります。

3.私的なサポートを行う際、車両の駐車場所はスタッフの指示に従い所定の場所に駐車して下さい。

4.私的サポーターは、大会が選手用に用意する食料・飲料のサービスや休憩スペースを利用することはできません。緊急の場合などはスタッフにお申し出ください。必要に応じて対応、案内致します。

5.エイドステーションの規定区域外へ立ち入ってはいけません。

◆救助および医療援助について

1.救護所は、各エイドステーションとフィニッシュ会場にあり、医師または救護員が待機しています。ただし、救護所で行うのは応急処置だけです。

2. 医師または救護員は、選手について、競技の続行が不可能または危険を伴うと判断した場合、競技を中止させることがあります。この場合は、中止宣言を受けた選手は、大会スタッフの指示に従い、ICチップを返却して下さい。

3.レース中、ケガ、病気などで身動きできないランナーと遭遇した場合は、その救助を優先して下さい。位置を伝える際は約1km毎に設置予定のレスキューポイント看板及びエイドステーション間の案内看板を参考にして下さい。

4.コース上でエイドステーション以外での仮眠は「傷病者」と判断される可能性があります。

◆コースについて

1.土地所有者および管理者の許可を得て、必要最低限のマーキングテープ、表示看板、スタッフの配置を行います。コース上の道路は道路使用許可を得て使用しています。誘導スタッフの指示に従ってください。

2.追い越し禁止区間、その他の制限を示す案内看板が設置された区間ではその指示に従って下さい。

3.コース上での、選手本人に起因しない予期せぬ障害があった場合は、速やかに大会本部や身近にいるスタッフに連絡を取り、大会本部の指示を仰いで下さい。状況によっては、一定の制限時間延長の措置をとる場合があります。

◆通過人数・行方不明者の特定(ナンバーカードについて)コースについて

 1. ICチップにより出走人数、完走人数の管理及び通過チェックを行います。競技中は必ずナンバーカードを装着して下さい。計測場所の通過管理や行方不明者の氏名の特定をします。

2. ナンバーカードは上半身の前面と背面に、他者から見えやすい位置に取り付けて下さい。

 ・前面はICチップ付きナンバーカードを取り付けて下さい。

 ・背面はザックに取り付けても構いません。

3.フィニッシュやリタイア後は、必ず近くのスタッフにICチップを返却して下さい。返却されないと、行方不明者として扱われる場合があります。

◆装備品について

■必携品リスト

必ず各自が装備し、レース中は常に携帯して下さい。必携品の不携帯は失格事由となりまのでご注意ください。

1.ナンバーカード2枚

2.紙のコースマップ(電子地図の併用は可能であるが、必ず紙の地図を携帯すること)

3.コンパス(電子コンパス等のコンパス機能がある物でも可)

4.ポイズンリムーバー

5.ファーストエイドキット3

 ①絆創膏 ②消毒薬 ③ワンタッチパッド(8cmX10cm程度の大きさの物)

6.テーピング用テープ(包帯、ストラップになるもの。2メートル×5センチ幅以上)

7.携帯電話(大会事務局の電話番号を登録し番号は非通知にしない。十分に充電して下さい。)

8.健康保険証(コピー不可)

9.顔写真付きの身分証明証(免許証等・カラーコピー可)

10.水分 1000ml以上(スタートとエイドステーション出発時)

11.エマージェンシーブランケット

12.個人用のカップもしくはタンブラー(150㏄以上、ビンは不可)

13.熊鈴

14.トレイルランニング用シューズ(トレイルランニング用サンダルを併用する選手のみ携帯が必要です)

15.携帯トイレ

16. フード付きレインジャケットとレインパンツ

 *雨天や低温に備え、どちらも「ゴアテックス」か、それと同等の防水・透湿機能を持ち、縫い目をシームテープで 防水加工してあるもの。

17. 長袖の防寒着

 *フリースやダウン等のレースウエアの上に着用できるミッドレイヤー。綿素材や薄手のアンダーウエアーは好ましく ありません。

18. 手袋(フィンガーレスのものは不可)

19. ライト2個と各ライトの予備電池またはモバイルバッテリー(全て動作確認済みの物)

20. ザックの背面用のフラッシュライト・点滅ライト(動作確認済みの物)

21. 最小限の現金

22. 携帯食料

23. 必携品を持ち運べるトレイルランニングに適したザック(両肩に背負うタイプの物)

■その他勧める携帯品

 ・帽子 ・着替え ・日焼け止め ・ワセリン ・ファーストエイドキット補足 ①ガーゼ ②自着性収縮包帯  ・携帯電話用予備バッテリー ・防水ケース

◆ストック・トレッキングポールの使用

1.全コースで使用できます。

2.必ず石突きにゴムキャップ等のカバーがあるものとします。

◆手荷物について

1.手荷物はみなかみ町会場で預け入れ、川場村会場で受取をします。

2.貴重品は預け入れできません。

◆リタイアについて

1.リタイア(棄権)は、怪我やその他の事情により自力で移動できない場合を除き、エイドステーションかウォーターステーションでの申告となります。各ステーションでリタイア申告した後の自走は認められません。

2.リタイアする場合、必ず近くのスタッフに申告して下さい。その際、ICチップは各スタート会場、フィニッシュ会場、エイドステーションのスタッフに返却して下さい。また、ナンバーカードにはリタイア者と判別できるようにマークを付ける場合があります。

3.競技役員は、明らかに制限時間までに指定された場所を通過できないと判断した選手に対し、競技の中止を指示する場合があります。この場合、選手は、指示に従って下さい。

◆失格について

1.規則に反した選手や、スタッフの注意に従わない選手は失格になります。

2.大会の趣旨に反した不正行為(ドーピング、コースのショートカット、乗り物の使用、代走、法律・条例に抵触する行為など)は失格になります。

◆異議申立てについて

1.判定に不服がある場合、大会本部または事務局に供託金(10,000円)を添えて、異議申立てを行うことができます。

2.異議申立て期限は、記録に関しては速報リザルト発表後30分以内、その他の事由を理由とするものについては競技終了後24時間以内とします。

3.異議が認められれば供託金は返還され、認められない場合は返還されません。

4.一度結論が出た案件について、再度の異議申立てはできません。

 

【 注意事項 】

◆大会出場中の著作権、掲載権

大会出場中の写真、映像、記録、記事等の新聞、雑誌、テレビ、インターネット等への著作権、掲載権は主催者に属します。選手は、写真や映像、記録が公にされる場合があることに同意し、肖像権を行使しないものとします。

◆環境・地域・他者への配慮

1. 来場は公共交通機関の利用や1台の車に乗り合わせるなど、二酸化炭素排出抑制に協力して下さい。

2. レースを支える関係者や地元の人々、ボランティアに対する感謝の気持ちを忘れないで下さい。

3. 一般利用者の追い抜きは、安全な場所で走らず歩いて追い抜いてください。追い抜く際やすれ違う際は挨拶を忘れないで下さい。

4. 原則として追い越しはダブルトラックで行い、シングル幅の場合は先行者に合図を送り追い越して下さい。

5. ライトの点灯は自己の存在をアピールするためにも活用し、接触等を避ける配慮をお願いします。

6. 表示類は大会直前に設置され、終了後すぐに撤去されます。

◆救助および医療援助について

1. コースは広範囲にわたる山岳が主になるため、環境やその状況により救助が到着するまでに時間が長くかかる場合があります。

2. 主催者が必要と判断した場合、有償の救助隊を呼ぶことがあります。この場合の費用は、救護された方に負担していただきます。

3. 医師またはスタッフが必要と判断した場合、病院へ搬送することがあります。その際の医療費は、自己負担となります。病院から会場や自宅までの移動は、選手自身の判断で行って下さい。その場合の費用も選手の負担になります。

4. 大会主催者側で加入する選手の事故・傷病への補償をする傷害保険の範囲は以下となります。

 ・死亡、後遺障害 500万円  ・入院(日額) 5,000円  ・通院(日額) 3,000円

5. 主催者が加入する傷害保険とは別に、各個人で保険の加入をお勧めいたします。また、過去1年以内に健康診断を受診し、その結果を確認・精査されることを強くお勧めいたします。

◆大会中止等の判断とその周知について

1. 下記の事由により大会の開催・継続が困難と主催者が判断した場合は、大会を中止もしくは縮小し、または中断する場合があります。また、コースや関門場所、制限時間を変更する場合もあります。なお、大会開催日を翌週などに延期することはありません。

 ①.気象警報発令時及び災害時。

 ②.コース途中において崖崩れ、落石などが発生し、またはそのおそれがあり、ランナーの安全を確保できないと判断された場合。

 ③.コース近辺で大地震が発生したときや、周辺地域に関わる大雨・暴風などの「気象警報」「土砂災害警戒警報」が発表された場合。

 ④.大会開催に当たって安全面の支障がない場合であっても、トレイルの状況が多数の参加者の利用に耐える状況にないと判断された場合。

 ⑤.前各号の他、主催者が様々な状況を考慮し、中止すべきと判断した場合。

2. 開催中止、縮小・中断の通知方法などについては、その都度主催者が判断し決定します。

3. 大会中止等の判断は大会当日または前日までに大会ホームページおよび大会公式Facebookにて発表します。電話でのお問い合わせはご遠慮ください。レース中に中止等を判断した場合は、各エイドステーション等で公表します。

4. 大会中止等の際でも原則として参加料の返金はいたしません。