第9回スカイビュートレイル 過去の大会(2023年9月)
2023年、このようなご案内が出来ることは私にとって感慨深いものがあります。
昨年(2022年)は新型コロナウイルスの感染予防をしたうえでスポーツイベントが再開されるようになり、当大会も3年ぶりの開催になる予定でした。それが2022年7月12日の大雨でコースの一部が流出。すぐに復旧の見通しが立たず急きょ大会は中止になりました。
大雨のその日、私は大会運営会議出席のため開催地である川場村に向かっておりましたが、こんな豪雨のなかで室内とはいえ会議を行うのか・・・と心配になった事を覚えております。
後日、山中の土砂被害が分かり、致し方ないとはいえ中止の判断は容易ではなくスタッフは涙を浮かべて悔しがる者もおりました。加えて、コロナ禍でも練習を欠かさず、難コースに挑むべくエントリーして下さったみなさまにお応えすることが出来ず申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
如何ともし難い疫病や災厄・・・、この悔しい思いを乗り越えるべく23年前にトレイルランニングスタイルで大会を始めた初心の緊張感と覚悟をもって準備を進めております。
まずは4年ぶりの開催を記念した新種目「スカイビュートレイル80」を特別に設定。比較的参加しやすい形で武尊山の魅力をコンパクトにまとめました。エキスパート向けの128㎞に比べ中距離ではありますが、スカイビュートレイルの代名詞であるアジア屈指の難コース、本格派トレイルは健在であります。
そして次世代を担う若者たちに開催地が生んだ世界的な登山家の山田昇・三枝照雄の両氏の功績と、山の楽しさ・厳しさ、挑戦するスピリット、挑戦者は感動を与える存在であることを伝えてまいります。
順位やタイムの結果だけでなく、武尊山とその自然が育んだ素晴らしい景色を楽しみ環境保全の大切さ、地域の振興、トレイルランニング競技の発展を目的に開催いたします。
環境に配慮したSDGsの取り組みも今まで以上に行ってまいります。まずは誓約書、完走証のWEB対応(ペーパーレス化)を致します。
大会は多くの方々のご支援とご協力で成り立っており、心より感謝し御礼申し上げます。
私たちの挑戦も「SAIKAI・再開・再会」にむけて選手と共に走りだしております。
選手のみなさまに持てる力を出し切り思う存分競い合って頂くために、力強いご支援をお願い致したく存じます。
NPO法人 上州武尊山スカイビュートレイル
理事長 八木原 圀明(山田昇ヒマラヤ資料館館長)